
ニック・ボール(Nick Ball)は、1997年2月28日生まれのイギリス出身のプロボクサーである。
出身地はマージーサイドのリヴァプールで、彼のキャリアは急速に成長している。
現在、WBA世界フェザー級王者として知られており、ボクシング界で注目されている選手の一人である。
ニック・ボールのボクシングスタイル
ニック・ボールは、157cmという身長にもかかわらず、非常にアグレッシブなボクシングスタイルを持つ選手です。
リーチは165cmです。
彼のスタイルはオーソドックスで、前に出ることを好み、相手にプレッシャーをかける戦法が特徴です。
ボールは子供の頃にムエタイを学んでおり、その経験が現在のボクシングスタイルに影響を与えている。
彼は2013年にムエタイのジュニア世界王座を獲得した実績があり、その際の成績や映像が多く残っている。
ボールは通常、ガードの高いポジションを取り、速いジャブやコンビネーションを駆使して相手を後退させる戦法を取ります。
また、ボールはムエタイの経験もあり、最近の試合では、前半に相手の脚を狙ったローキックを放つ場面が見られ、これに関しては物議を醸しました。

ニック・ボールの戦績
ニック・ボールは、2025年3月の時点でプロボクシングにおいて23戦を行い、22勝(13KO)1分という記録を持っています。
- 2017年のプロデビュー以来、21連勝を達成し、2022年にはWBC世界フェザー級シルバー王座を獲得。
- 2023年11月には、アイザック・ドグボエとの試合でWBCフェザー級挑戦者決定戦に勝利し、レイ・バルガスへの挑戦権を獲得しました。
- 2024年3月には、WBC世界フェザー級タイトルマッチでレイ・バルガスと対戦し、2度ダウンを奪ったものの、12回判定で引き分けとなった。
この試合は物議を醸し、多くのファンがボールの勝利を支持していたが、結果として王座獲得には失敗した。
引き分けに終わったものの、多くのファンはボールが勝ったと主張しました。 - 最終的には、2024年6月にレイモンド・フォードを12回2-1で判定勝ちで破り、WBA世界フェザー級王者となりました。
- ボールは同年10月5日、リヴァプールでロニー・リオスと対戦し、10回TKOで初防衛を成功させた。
- 2025年3月15日には、リヴァプールでテレンス・ジョン・ドヘニーと対戦し、TKOでの勝利を収めた。
1年前の今日。
— Tokky ボクシングブロガー (@Tokky5571) March 9, 2025
ニック•ボール初のドロー!
✔︎ サウジアラビア
✔︎ WBC世界フェザー級戦
✔︎ レイ•バルガス🇲🇽×ニック•ボール🇬🇧
前半リードされながら8回と11回にダウンを奪ったボール。
三者三様のドローでバルガス防衛🥊
114-112 バルガス
116-110 ボール
113-113pic.twitter.com/ygbrwg1B9h
プロボクシング戦績
23戦 22勝 (13KO) 無敗 1分
No. | 日付 | 勝敗 | R | 時間 | 内容 | 対戦相手 | 国籍 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2017/06/30 | ☆ | 4 | – | 判定 | ドミトリス・グットマンス | 🇱🇻 ラトビア | プロデビュー戦 |
2 | 2017/07/29 | ☆ | 4 | – | 判定 | ジェイミー・クイン | 🇬🇧 イギリス | |
3 | 2017/09/29 | ☆ | 4 | – | 判定 | ルーク・ファッシュ | 🇬🇧 イギリス | |
4 | 2017/11/04 | ☆ | 4 | – | 判定 | アントニオ・ホルバティッチ | 🇭🇷 クロアチア | |
5 | 2018/03/02 | ☆ | 4 | – | 判定 | イノセント・アニャンウー | 🇳🇱 オランダ | |
6 | 2018/07/21 | ☆ | 2 | 2:30 | TKO | ブライアン・フィリップス | 🇬🇧 イギリス | |
7 | 2018/11/27 | ☆ | 2 | 1:55 | TKO | ジョー・ダッカー | 🇬🇧 イギリス | |
8 | 2019/03/02 | ☆ | 2 | 1:37 | KO | レイナルド・カジーナ | 🇳🇮 ニカラグア | |
9 | 2019/05/04 | ☆ | 3 | 0:43 | TKO | マイケル・カレーロ | 🇳🇮 ニカラグア | |
10 | 2019/09/21 | ☆ | 6 | – | 判定 | アブドン・セザール | 🇨🇲 カメルーン | |
11 | 2019/11/18 | ☆ | 2 | 2:45 | TKO | ジョンソン・テレス | 🇳🇮 ニカラグア | |
12 | 2020/02/28 | ☆ | 1 | 終了 | TKO | イワン・ゴドール | 🇸🇰 スロバキア | |
13 | 2020/07/31 | ☆ | 8 | – | 判定 | ジェローム・キャンベル | 🇬🇧 イギリス | |
14 | 2021/10/09 | ☆ | 1 | 0:36 | TKO | ピョートル・グデル | 🇵🇱 ポーランド | |
15 | 2022/04/23 | ☆ | 6 | 1:45 | TKO | アイザック・ロウ | 🇬🇧 イギリス | WBC世界フェザー級シルバー王座決定戦 |
16 | 2022/07/16 | ☆ | 12 | 1:27 | TKO | ナサニエル・カコロロ | 🇳🇦 ナミビア | WBCシルバー防衛1 |
17 | 2022/11/11 | ☆ | 1 | 1:48 | TKO | ヘスス・ラミレス・ルビオ | 🇲🇽 メキシコ | WBCシルバー防衛2 |
18 | 2023/05/27 | ☆ | 12 | 2:15 | TKO | ルドゥモ・ラマティ | 🇿🇦 南アフリカ | WBCシルバー防衛3 |
19 | 2023/11/18 | ☆ | 12 | – | 判定3-0 | アイザック・ドグボエ | 🇬🇧 イギリス | WBCフェザー級挑戦者決定戦 / WBCシルバー防衛4 |
20 | 2024/03/08 | △ | 12 | – | 判定1-1 | レイ・バルガス | 🇲🇽 メキシコ | WBC世界フェザー級タイトルマッチ |
21 | 2024/06/01 | ☆ | 12 | – | 判定2-1 | レイモンド・フォード | 🇺🇸 アメリカ | WBA世界フェザー級タイトルマッチ |
22 | 2024/10/05 | ☆ | 10 | 2:06 | TKO | ロニー・リオス | 🇺🇸 アメリカ | WBA防衛1 |
23 | 2025/03/15 | ☆ | 10 | 終了 | TKO | テレンス・ジョン・ドヘニー | 🇮🇪 アイルランド | WBA防衛2 |
獲得タイトル
- WBC世界フェザー級シルバー王座
- WBA世界フェザー級王座(防衛2回)
ニックボールの最近の試合
ニック・ボールは、最近の試合である2025年3月15日にアイルランドのTJドヘニーを相手にWBA世界フェザー級のタイトル防衛戦を行い、10回TKOで勝利しました。
試合中に、ボールはムエタイ仕込みのローキックや投げ技を打ったことで一部のファンやメディアから批判を受けたが、彼自身は昔からの武道の影響だと説明している
この試合では、ボールが非常にアグレッシブなスタイルで試合を主導し、体格的に劣るにもかかわらず、強力なパンチを武器に圧倒しています。
試合の中では、試合終了後にドヘニーのコーナーが棄権を申し出るほどの一方的な展開が見られました。
この勝利により、ボールの通算成績は22勝(13KO)1分けとなり、タイトル防衛は2度目に成功。
ボクシング界では井上尚弥とのビッグマッチの可能性が高まっており、井上はボールとの対戦を目指す意向を示しています。

井上尚弥とニックボールの対戦は?
ニック・ボールと井上尚弥の対戦は2025年12月に行われる予定です。
この試合は、井上がスーパーバンタム級からフェザー級に転向して参加する1試合限定の戦いで、サウジアラビアの大型イベント「リヤド・シーズン」の一環として開催される計画になっています。
ボールは、最近行われた試合で元IBF世界スーパーバンタム級王者のTJ・ドヘニーに対してTKO勝利を収めており、井上との対戦に向けて自信を持っている様子です。
試合後には「オレが井上の連勝を止める」と発言し、対戦実現に向けた意気込みを見せています。
井上は、2025年のスケジュールの一部として、6月に米国で試合を行い、9月には日本での試合を予定しており、その後12月にボールとの対戦を控える形となります。
ボクシング大橋ジムの大橋秀行会長は、ボールの蹴り行為について苦笑しながら「蹴りはひどいですね」とコメントしました。
大橋会長はさらに、井上とボールが戦った場合には「噛み合うのではないか」と述べ、初回からの激闘を期待していることを表現しました。
過去の試合ではボールのような好戦的な選手が相手を務めることは少なく、特に好戦的なボールとの対戦を歓迎しています。
会長は冗談めかして、井上への対策として同ジム所属の武居由樹が「ローキックのカットを指導します」と述べ、場を和ませました。
武居はK-1からボクシングに転向しており、ボールの蹴り行為を受けてのユーモアが効果的に働いています。