
魚雷バット(トルピードバット)は、主にニューヨーク・ヤンキースの選手たちが使用している特異な形状の野球バットです。
このバットは、重心を打球部分に集中させ、スイング速度とパワーを向上させるよう設計されています。
先端部分が細く、芯の部分が太いという特徴があります。
この特徴により、打者はミートポイントをより手元に近づけることができ、より強い打球を生み出すことが可能になります。
魚雷バットの技術的な利点と性能
魚雷バット(トルピードバット)は、近年ヤンキースで導入された新型のバットで、その特異なデザインにより注目を集めています。このバットの最大の特徴は、その形状と設計にあります。
形状の特徴
魚雷バットは、通常のバットとは異なり、ボールを捉えるエリアが太く加工されています。
バットの下方部分が太くなっていることで、打球の際に剛性が増し、芯で捉えて打つことが容易になります。
ミートポイントを手元に近づけることで、打者がより多くのコンタクトを得られるようにするものであり、まるでボウリングのピンのような形状をしています。
Yankees打ちすぎ魚雷バットと呼ばれるバットに何かあるの??どんな秘密が?
— ♡YUKARI¹⁷🦄♡ (@__sho0705time__) March 31, 2025
それでも合法らしい。。
え、バットの型ぢゃなくない?クリケット🏏に近くない?
皆がコレではないと思うけど…
開幕初シリーズで確変入ったジャッジはもう手がつけられないのかな?🥵 pic.twitter.com/9qktfBmtLJ
このバットは、ヤンキースの分析官であるアーロン・リーンハート氏がデータ分析を基に設計しました。
打者ごとの打撃スタイルやミートポイントを研究し、そのデータに基づいて開発されました。
実際に、ヤンキースがこのバットを使用した試合では、開幕から3試合で15本の本塁打を記録するなど、パフォーマンスが顕著に向上しました。
打者がボールを捉えやすい設計になっていることから、より多くのヒットが期待できます。

なんか反則のような気がしないでもないな
MLBの規則との整合性
MLB(メジャーリーグベースボール)の規則に準拠しており、バットの直径が2.61インチ以下、長さが42インチ以下であることが保証されています。
これにより、魚雷バットは合法的に使用できると認められています。
魚雷バットの件、文章にするよりビジュアル作った方が分かりやすいので落とし込んでみた。
— 助手 (@StolenBase_13) March 31, 2025
Volpeの証言からして普段よりバット口径を太くしているケースもありそうだけど、あくまでMLB規定である2.61インチ以下に収まっているので、現状何の違反も犯していないはず…。 https://t.co/JNUeH2YidO pic.twitter.com/MrihqtTRiR
利点と議論
魚雷バットは規則内でありながら、打者にとっての「利点」が確認されていますが、一方で「野球が変わってしまうのではないか」といった懸念の声も上がっています。
魚雷バットはその形状から賛否が分かれており、一部の選手たちは使用を避けています。
ヤンキースの主砲アーロン・ジャッジはこのバットを使わない理由について「何か違和感がある」と述べています。
また、「打ち方が確立されているため、道具を変える必要はない」と説明しています。
ジャッジは過去の成果、特に2022年のア・リーグ記録となる62本塁打や昨季の58本塁打を引っ提げて、「成功を収めている今のスタイルを保つことが重要」との意見を述べています。



やっぱりジャッジはすごい!バットの力を借りなくても自身の力でホームランを量産できるのだから
ヤンキースの選手であるジャズ・チゾムJr.は、SNS上でこのバットがMLBの規定に適合していることを強調し、批判に対して反論していることも注目されています。
彼の主張によると、バットのデザインは規定に違反するものではなく、批判は誤解に基づいているとのことです。
魚雷バットに対するMLBチーム選手たちの間での印象や使いやすさは様々であり、「競争優位な用具を見つけるのは重要だが、道具に頼りすぎてはいけない」という意見もあります。
他の球団の選手たちもこのデザインに興味を示しており、競技全体に影響を与える可能性があるため、今後の動向が注目されています。
魚雷バットの効果は?
魚雷バットを使用したことで、ヤンキースは多くのホームランを記録しており、このバットの影響が指摘されています。
一部のヤンキース選手はこのバットの使用により記録的な成績を収めており、最近のシーズン開幕からわずか3試合で合計15本塁打を記録しました。
これは2006年のデトロイト・タイガースと並ぶMLBタイ記録となります。
このバットは他の選手たちにも広まりつつあるとされ、様々なチームがこのバットを試す可能性があります。
魚雷バットの件、文章にするよりビジュアル作った方が分かりやすいので落とし込んでみた。
— 助手 (@StolenBase_13) March 31, 2025
Volpeの証言からして普段よりバット口径を太くしているケースもありそうだけど、あくまでMLB規定である2.61インチ以下に収まっているので、現状何の違反も犯していないはず…。 https://t.co/JNUeH2YidO pic.twitter.com/MrihqtTRiR
批判的な意見
魚雷バットに対しては、一部のファンやアナリストから「不公平」との批判が寄せられています。
他チームの選手やファンからは、「このバットは規定内だが、野球界としての公正性が損なわれる恐れがある」といった意見が見受けられます。
バットの設計が「バットの芯を打球部分に集中させ、先端を細くすることでスイング速度を向上させる」というアプローチに対して、「伝統的な野球の価値やプレーの公平性が失われる」との懸念が示されています。
ロサンゼルス・ドジャースの監督デーブ・ロバーツは、ヤンキースの魚雷バットについて言及し、「競争優位な用具を見つけるために情報収集をしている」と述べており、チーム内でも魚雷バットの導入を検討している様子が伺えます。複数のドジャース選手もこのバットを試す予定であり、取り入れの可能性があることを示しています。
タンパベイ・レイズのジュニオール・カミネロやミネソタ・ツインズのグレッグ・ジェファーズといった選手が実際に使用したことがあり、これにより魚雷バットの評判がさらに高まっているのです。
コディ・ベリンジャーは以前カブス時代にこのバットを試したものの、感覚が合わなかったため試合使用を控えました。
また、元ヤンキースの選手であるブランドン・ロックリッジもこのバットの使用感が合わないと述べており、バットの適合性は選手個々の打撃スタイルによるという意見も存在します。
このように、魚雷バットは「魔法の杖」ではないとも言われており、その効能を持続的に得られるかは選手の力や適応力に依存している可能性があります。
このように、魚雷バットに対する評価や意見は、多様であり、効果的な打撃具として注目される一方で、野球の伝統や競争の公平性についての懸念も存在します。
まとめ
トルピードバットがもたらす効果とはなにかと云えば、重心を手前に置きスイングスピードを上げる。
ミート部分が広い為、バットに当たる範囲が広がりミートしやすいということが考えられる。
飛ばないボールができたと思えば、ピッチクロックのようなルール、今回の魚雷バットとメジャーリーグは話題に事欠かないイメージです。
道具に頼らず、ジャッジや大谷のようにホームランを量産するのもすごいのですが、魚雷バットで打つのも時代の流れでしょうがないのかもしれませんね。
今に日本のプロ野球でも使用する野手がでてくるのでしょうね。