
イタリアの高級車メーカー、フェラーリは2025年4月2日以降に米国で販売する全車種の価格を最大10%引き上げることを発表しました。
この値上げは、トランプ米政権が発表した輸入車への25%の追加関税に対応するための措置です。
値上げによる影響は?
価格の引き上げは、特に多目的スポーツ車(SUV)である「プロサングエ」にも影響を与えることが予想されており、一部車種は値上げの対象外となる可能性があります。
この追加の関税政策は米国に輸入される全自動車に適用されるため、フェラーリだけでなく他の自動車メーカーにも広範な影響を及ぼすでしょう。
フェラーリの昨年の米国での販売台数は3452台に達しており、これが同社の全体の約25%を占めています。
つまり、この値上げは同社の米国市場において重要な影響を及ぼすことが予測されます。
また、主力商品の一つである「プロサングエ」の販売価格は約43万ドル(約6500万円)ですが、10%の値上げにより約4万3千ドル(約650万円)が上乗せされることになります。
フェラーリは、この値上げによる影響で2025年の業績において利益率が若干低下するリスクがあるとしつつも、同社の財務目標は維持していると述べています。
フェラーリ、米国で最大10%値上げ 25%関税で一部車種 – 日本経済新聞
— 世界四季報 (@4ki4) March 28, 2025
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フェラーリの最新ラインナップは?
モデル名 | 価格 | エンジンタイプ | 最高出力 | 特徴 | 特筆事項 |
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SF90 XXストラダーレ | 約5,340万円 | プラグインハイブリッド (V8ツインターボ+電動) | 1,030馬力以上 | サーキット向けの高度な空力デザインを持つ。フェラーリ最強クラスのパフォーマンス。 | 0-100km/h加速約2.3秒、限定生産モデル。 |
296 GTB | 約3,678万円 | 2.9L V6ツインターボ+電動 | 830馬力 | コンパクト設計で軽快な走行性能。フェラーリ初のV6ハイブリッドスポーツカー。 | 0-100km/h加速約2.9秒、最新のPHEV技術搭載。 |
ローマ | 約2,870万円 | 3.9L V8ツインターボ | 620馬力 | エレガントなデザインと快適性を兼ね備えたグランドツアラー。 | 2+2シートレイアウト、日常使いも可能。 |
ポルトフィーノ M | 約2,737万円 | 3.9L V8ツインターボ | 620馬力 | オープンエアの楽しさを提供するリトラクタブル・ハードトップ搭載モデル。 | 0-100km/h加速約3.5秒、ラグジュアリーとパフォーマンスの融合。 |
プロサングエ | 約4,760万円 | 6.5L V12自然吸気 | 725馬力 | フェラーリ初のSUVで、スポーツカーの走行性能とSUVの快適性を兼備。 | 0-100km/h加速約3.3秒、4ドア&4WD。 |
F80 | 約5億8,500万円 | V6ツインターボ+ハイブリッド | 1,200馬力 | 航空宇宙産業からインスパイアされた未来的デザイン。フェラーリ11年ぶりの新型スーパーカー。 | 最高速度350km/h、799台限定、予約完売済み。 |
値上げに対する世間の反応は?
これはいいことだ。 アメリカ国内で不満の声が広がれば、トランプ氏も方向転換せざるをえなくなるでしょ。 トヨタもアメリカの販売価格を一律上げてしまえばいい。
関税で打撃を受けるのはアメリカ人でもある。 諸刃の剣である事をしっかり理解してるのかな。
トランプ政権による輸入車への25%追加関税で値上げの対抗措置をとったフェラーリ。
関税をかけたことで自身の首を絞めることになっているようだ。
フェラーリは、アメリカ市場における価格引き上げに対して様々な戦略を講じており、その中で特に重要な要素として、全車両がイタリアで生産されていることが挙げられます。(フェラーリは全車種をイタリア北部マラネロの工場で生産)
この生産体制は、関税の上昇に伴うコストを吸収する助けになることとなっている。
2024年にはアメリカへの輸出台数が3452台に達し、全体としての販売台数の25%を占める見込みですが、この価格引き上げの結果、特定モデルに対する需要の調整が必要とされるでしょう。
このような環境の中で、フェラーリはハイブリッド車へのシフトやEVモデルの開発にも注力し、持続可能性と先進性を兼ね備えた製品群を市場に提供することでさらなる競争力を高める戦略を採っています。
まとめ
アメリカのCNBCは「一般的にフェラーリを買う人は、十分に裕福で、値上げは容易に受け入れられる」とし、米国では納車に1年以上かかるなど人気が高いため、販売への影響は不明だと分析している。
フェラーリは売りたくないマーケットには売らないし、価格をどんどんと自分の判断で上げていくし、まさに世界の経営者の夢のようなことを実現して、それで高い利益を上げている。
フェラーリ購入層は元々富裕層の為、現実はあまり影響なさそうだ。
日本でもアメリカでもやはりフェラーリは憧れの存在で、高嶺の花であってほしい。
横置きV12
— DaDa (@dadakomach) March 24, 2025
クランクケース一体型ミッション
メカニズムも独創的
欲しい車は?と聞かれたら
ミウラは別格で1番なんだ
どんなフェラーリも
あの車の魅力の前では
2番目以上に
なることはない
ーブルーノ・ジャコメリ pic.twitter.com/m4rdI7dYDz