ギターメーカーのフェルナンデスが倒産!
コロナウイルスの影響や円安による木材や電子部品の高騰により、安くギターを制作できなくなったことが大きな要因のようです。
フェルナンデスはトーカイ、グレコ、アリアプロなどと並んで人気メーカーでした。
Gibson系はBURNYというブランドで発売されていますね!
歴史は古く1972年頃からフェルナンデスという名称にかわり、スパロゴ、石ロゴというブランドロゴで時代も振り分けもできます!
この時代のものは作りも良く、今のものより木材なども良いものが使われており勧めです!
フェルナンデスというギター
私自身も最初に買ったギターはフェルナンデスのギターでした。
当時バイトで貯めたお金で買えるのはやはりGIBSONやFENDERなどの高価なギターではなく、安価な国産ギターでした。
初めて買ったギターは当時ブームだったメタルの影響で、ワンハムワンボリュームのストラトタイプのものでした!
VAN HALENのエディーが使用していたタイプでそこからこのタイプのギターが増えたと記憶したいます。
フェルナンデスのギターは軽く取り回しも良く、他のギターを手に入れてからもこのギターを愛用していました!
ハムバッカーにはディマジオ、ブリッジにはヘッドクラッシャーという構成。
メイプル指板に白のボディー、 黒のハムバッカー。
音も良く、スタジオでマーシャルに繋いでも良いサスティンでした!
但し、切り替えスイッチも無かったので音はリアのみ、最小構成でしたね!
フェルナンデスのこだわり
フェルナンデスのギターは価格を抑えたギターが多いです。
特にヒットしたのがZO-3!
アンプ内蔵でいつでもどこでも弾けるし、コンパクトで可愛いと評判になり大ヒット!
ディストーションやエフェクト機能が内蔵されているモデルまで幅広く発売されました!
こだわりも強くアーティストコピーモデルやリバイバルシリーズ、サスティナー搭載モデルなどいろいろあります!
そういう私も今は手放してしまいましたがコピーモデルを所有していました。
『ブラッド・ギルス』モデル
ブラッド・ギルスといえばオジーオズボーンやナイトレンジャーで活躍したプレーヤーです!
赤いボディーに黒のピックガード、定番のS・S・Hというピックアップ。ブリッジはFloyd Rose。
そして決め手はスィッチでON/OFFできるブースター。
当時みんな憧れていましたよね!!
確か2種類あったと思います(10万位するものと6万位のもの)スイッチをオンにした時のパワーがすごくとても気に入っていました!
『リッチー・ブラックモア』モデル
ディープパープル、レインボーでおなじみのリッチー・ブラックモア。
こちらは本家のFENDERでもシグネチャーモデルがでました。
両方所有していましたが、本家の方はスキャロップの溝が浅いのに対し、フェルナンデスは溝が深くネックを握った時の感触が良かったです!
またボディーのクリームの色具合やピックアップがむき出しだったり、アームがステンレスとかフェルナンデスのこだわりが感じられたギターでした!
『ジェイク・E・リー』モデル
オジーオズボーン、バッドランズのギターリスト、ジェイク・E・リー
こちらのモデルは独特のピックアップの向きとトレモロレスのブリッジ。
パールペグとこちらもこだわりか詰まっていました。
ジェイクファンとしては眺めているだけで満足できるギターでした!
フェルナンデスギター使用アーティスト!
フェルナンデスギターを使っているアーティストで真っ先に思い浮かぶのが布袋寅泰さんです!
BOOWYやCOMPLEXでG柄のギターを使っていましたね!
大人気で布袋さんの柄をペインティングしたギターをあちこちでみかけました。
画像 引用元音楽ナタリー
- 今井寿(BUKU-TICK)
- hide(X-JAPAN)
- ken(L‘Arc~en~Ciel)
- TAKUYA(JUDY AND MARY)
- 10-FEET
- ロバート・フリップ(キング・クリムゾン)
- ジ・エッジ(U2)
- ビリー・ジョー・アームストロング(グリーン・デイ)
- ブラッド・ギルス(ナイトレンジャー)
等々数えきれません!!
やはりアーティストへのサポート、妥協なきこだわりでアーティストに愛されたのでしょう!
パーツへのこだわり
FERNANDES SUSTAINER
フェルナンデスのオリジナルのシステムというとやはりサスティナーでしょう!
詳しい解説はこちら
弦振動を自由にコントロールするために開発されたシステムでスイッチをオンにすることで、弦の振動を延々と持続!
超ロングサスティンが得られる画期的システムでした!
初めて試したときはサスティンの伸びに感動しました。
これからはサスティナー搭載モデルは価格が高騰すると思われます!
HEAD CRASHER (トレモロ・ブリッジ)
フェルナンデスのトレモロシステム。
本家のフロイドローズを基本ベースとし、フェルナンデス独自の改良したシステム。
FRT-1からFRT-9まであったと記憶している。
形状も様々でいろんなタイプがありました。
フロイドローズと違い弦をカットせず、ブリッジ側から弦を通すタイプ。
カットする手間もなく弦の交換が容易でした!
ちなみに弦のをカットするフロイドタイプのものもありました。
本家のフロイドローズを搭載するとかなり価格も高くなるので、同じようなシステムのヘッドクラッシャーはやはり革命的でしたね!
オリジナル・ピックアップ
フェルナンデスには様々なピックアップがあります!
F・G・I TECHNOLOGY
フェルナンデスがEMGを参考にして開発したアクティブピックアップ。
布袋さんのモデルにも搭載されていましたが、エフェクター乗りが良くなるのが特徴です。
VH-1
フェルナンデスの代表的ピックアップ。
50年代のPAFを再現したモデル。
音の抜けが良く、立ち上がりが早いピックアップ。
VS-1
シングルコイルのピックアップ。
クリーントーンが売り。
カッティングに定評あり。
TB-1 TB-2 TB-3
シングルコイルサイズのハムバッカー。
太く、腰のあるサウンドが特徴!
ちなみにTB-1はフロント、TB-2はリア用です。
後はDOG FIGHTERなんてレールタイプのピックアップもありました!
どれも個性的なピックアップばかりです!
名残惜しいのでブランド継続してほしい!
時代の流れでメーカーさんもご苦労されているようです!
個性的なギターを作り続けてこられたフェルナンデスさん。
ギターアンプなどもあり、まだまだ書きたいことはたくさんあります!!
何とかブランド名を残し再建して頂きたいです!!