
ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)はWBA同級暫定王者であり、井上尚弥との対戦を熱望しています。井上尚弥はスーパーバンタム級4団体統一王者として君臨しており、現在のボクシング界で最も注目される選手です。アフマダリエフはこれまで井上への挑戦を示しており、米メディアでは両者の対戦内定が報じられています。両者の戦いが実現すれば、ボクシングファンにとって非常に興味深い一戦になるでしょう。
アフマダリエフの戦績は?
ムロジョン・アフマダリエフ
1994年11月2日生まれ
身長166cm
リーチ173cm
サウスポー
戦績 14戦13勝(10KO)1敗
アフマダリエフはアマチュアボクサーとしても素晴らしい実績を持っており、2015年の世界選手権で銀メダルを獲得し、2016年のリオデジャネイロオリンピックでは銅メダルを手にしています。彼のアマチュア戦績は320戦300勝20敗とされています。
【プロ戦績一覧】
試合数 | 日付 | 結果 | ラウンド/時間 | 決着方法 | 対戦相手 | 国籍 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2018/3/10 | ○ | 1R 1:02 | TKO | ダビッド・パズ | アルゼンチン | プロデビュー戦 |
2 | 2018/4/21 | ○ | 4R 1:09 | TKO | カルロス・スアレス | アルゼンチン | |
3 | 2018/7/14 | ○ | 6R | 判定3-0 | ルイス・モリーナ | アルゼンチン | |
4 | 2018/8/23 | ○ | 1R 1:20 | KO | ラモン・コントレラス | チリ | WBAインターコンチネンタル王座決定戦 |
5 | 2018/11/24 | ○ | 9R 1:17 | TKO | イサック・ザラテ | アメリカ | WBAインターコンチネンタル防衛1 |
6 | 2019/4/26 | ○ | 3R 2:51 | KO | カルロス・カールソン | メキシコ | |
7 | 2019/9/13 | ○ | 4R 1:56 | TKO | ウィルナー・ソト | コロンビア | |
8 | 2020/1/30 | ○ | 12R | 判定2-1 | ダニエル・ローマン | アメリカ | WBA・IBF世界スーパーバンタム級タイトルマッチ |
9 | 2021/4/3 | ○ | 5R 1:30 | TKO | 岩佐亮佑(セレス) | 日本 | WBA・IBF王座統一戦(WBA防衛1・IBF防衛1) |
10 | 2021/11/19 | ○ | 12R | 判定3-0 | ホセ・ベラスケス | アメリカ | WBA防衛2・IBF防衛2 |
11 | 2022/6/25 | ○ | 12R 2:06 | TKO | ロニー・リオス | アメリカ | WBA防衛3・IBF防衛3 |
12 | 2023/4/8 | ● | 12R | 判定1-2 | マーロン・タパレス | フィリピン | WBA・IBF陥落 |
13 | 2023/12/16 | ○ | 8R 2:49 | TKO | ケビン・ゴンザレス | メキシコ | WBA世界スーパーバンタム級挑戦者決定戦 |
14 | 2024/12/14 | ○ | 3R 2:59 | TKO | リカルド・エスピノサ | メキシコ | WBA世界スーパーバンタム級暫定王座決定戦 |
【獲得タイトル】
WBA世界スーパーバンタム級暫定王座(防衛0)
WBAインターコンチネンタルスーパーバンタム級王座
WBA世界スーパーバンタム級スーパー王座(防衛3)
IBF世界スーパーバンタム級王座(防衛3)
アフマダリエフの経歴は?
彼は2018年3月にプロボクシングデビューを果たし、2020年1月にはダニエル・ローマンを打破し、WBA・IBFスーパーバンタム級の統一チャンピオンとなりました。
彼は防衛戦を重ね、多くの試合で勝利を収めていますが、2023年4月にはマーロン・タパレスに判定負けを喫し、タイトルを失いました。
2023年12月にはケビン・ゴンサレスにTKO勝ちし、再び挑戦権を手に入れました。
また、2024年にはリカルド・エスピノサとのWBA暫定王座決定戦を行い3RKOで勝利。
アフマダリエフはその後、井上尚弥との対戦を熱望しており、タイトルを奪還するために努力を続けています。
アフマダリエフと井上尚弥の今後の展望は?
井上尚弥は、次の試合ではネバダ州ラスベガスの、T-モバイル・アリーナで5月4日、WBA同級2位のラモン・カルデナスとの防衛戦が予定されています。この試合に勝利すれば、9月にはアフマダリエフとの対戦が実現する可能性があります。
アフマダリエフは、井上との対戦について“悲願”とも表現し、経済的にも報酬の面でも極めて魅力的な試合になると考えています。
米スポーツメディアでは、両者の対戦が避けられているという噂についても言及されており、交渉が進展に注目が集まっています。
一方で、アフマダリエフは井上の回避を批判し、両者の実力に対する世間の期待が高まる中での対決が待たれています。
アフマダリエフは井上に対し、「なぜ逃げるのか?」と挑発的な発言をしており、井上側もその姿勢に対して反応しています。
アフマダリエフは、井上戦が実現するための準備を整えており、どこでも戦う用意があると強調しています。
ラスベガス、日本、サウジアラビアなどでの対戦を熱望しています。
アフマダリエフは自分のスキルやレベルに自信を持っており、井上に簡単には勝たせないと発言しています。
井上とアフマダリエフの対戦は、ボクシング界において非常に注目されており、この試合が実現すれば、多くのファンが期待を寄せることでしょう。
試合予想
この二人の対戦に当たり、注目する人物がいます。
二人と戦ったマーロン・タパレスです。
タパレスは、アフマダリエフに判定勝ち、井上尚弥には11ラウンドKO負けでした。
単純に考えればタパレスにKO勝ちした井上選手の方が有利でしょう。
しかし、ボクシングは相対性のスポーツです。
もしかしたら、井上選手はアフマダリエフのような選手は苦手かもしれません。
アフマダリエフはアマチュアで経験も豊富でテクニックもあります。
井上選手はジャブの差し合いで有利に持ち込んで、試合をコントロールすること大切でしょう。
アフマダリエフは前に出てくると、強さを発揮する選手です。
今までのように井上選手のパンチに、恐怖を感じて下がる展開になれば早い回でのKO勝ちも見えてきますが、アフマダリエフもタフそうなので簡単にはいかないでしょう。
ですが井上選手のスピードとパンチ力で徐々の追い詰め、終盤にKO勝ちという展開になるのではないでしょうか。
最近の試合ではよい対戦相手に、出会えなかったので、おそらくスーパーバンタム級の挑戦者では最強の対戦相手ですので、9月にこの二人の対決が日本で見られるのは楽しみですね。
楽しみに二人の対決を待ちましょう!