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最近、マンホールカードの転売問題が深刻化しています。
これらのカードは全国各地のマンホール蓋のデザインをあしらったもので、自治体が無料で配布していますが、インターネットのフリーマーケットサイトで高額で取引される事例が増えています。
印刷ミスがあるカードは6万円以上の高値で取引されることもあります。
マンホールカードとは?
引用元:https://www.gk-p.jp/activity/mc/
世界に誇れる文化物である日本のマンホール蓋を国民の皆様に楽しく伝えるとともに、下水道への理解・関心を深めていただくためのコミュニケーションツール「マンホールカード」を、全国の地方公共団体と一緒に発行しています。
路上を飾るご当地ものとして、マンホール蓋が市民の関心を集める中、マンホールカードは今まで下水道を気に留めていなかった方には関心の入り口として、既にマンホール蓋に関心を寄せていただいている方には、蓋の先にある下水道の大切さをより深く理解していただくことを目的に誕生しました。
なぜ人気?
マンホールカードの人気は、累計で1000万枚を超え、特に観光振興の一環として各地で配布されています。
何故マンホールカードは人気があるのでしょう?
まず、マンホールカード自体の希少性が挙げられます。
これらのカードは特定の地域でのみ配布され、訪れた人しか手に入れることができないため、コレクターにとっては非常に魅力的です。
次に、地域性豊かなデザインが人気を集めていることも要因です。
各カードにはその地域の名物や観光名所が描かれており、コレクターはその地域の文化や歴史を感じることができます。
色鮮やかで個性的なデザイン。
さらに地方の特色が織り込まれており、このような独自性が、コレクターの間での価値をさらに高めています。
また、マンホールカードの配布が始まってからの人気の高まりも影響しています。
新カードの発行時には、多くの人が配布場所に訪れ、初日で配布が終了することもあります。
マンホールカードはその地域の文化や歴史を反映したデザインが施されているため、コレクターだけでなく観光客にも人気があります。
現地を訪れ、現地でしか手に入れることができない。
そんな状況もありさらに人気を集めているようです。
久々におかんに頼まれて集めたマンホールカード🕳️
— うんスプ (@yoyudekomaru) January 29, 2025
伊那谷から諏訪〜山梨方面を移動ついでにポツポツ集めたよー🏔️ pic.twitter.com/oQ2u5J8J8Z
何故転売?
マンホールカードは、基本的に1人1枚の配布が原則ですが、転売目的で複数枚を取得するために服を着替えて何度も受け取る行為が報告されています。
転売市場は急拡大しており、フリーマーケットサイトでは通常のマンホールカードが2000円以上で取引されることが多く、初期生産分に付される通し番号「1番」のカードは希少性が高く、高値で取引されています。
マンホールカードの発行が始まった2016年以降、累計400万枚以上が配布されており、その人気は急速に高まっています。新カードの発行時には、1日で1000人以上が訪れることもあり、これが転売市場での需要をさらに押し上げています。
この人気の高まりに伴い、転売市場も急成長しており、通常のカードが2000円以上、希少なデザインのカードが5000円から15000円、印刷ミスのカードは30000円から60000円で取引されることがあります。
希少なカードには高値がつき、転売して利益を得ようとする転売ヤーの格好の的になっているようです。
このような行為は、自治体の意図に反するものであり、地域の観光促進のために作られたカードの価値を損なう結果となっています。
このマンホールカード可愛い pic.twitter.com/YtGmkaCAGf
— キツネの挨拶@ラインスタンプ (@red_fox2022) January 30, 2025
転売対策は?
マンホールカードは通常、自治体が無料で配布するものであり、1人につき1枚の配布が原則です。
しかし、転売目的で複数枚を受け取るために、服を着替えて何度も配布場所に訪れる不正行為が横行しています。
このような行為により、正規のコレクターが手に入れられなくなる事態が発生しています。
また、自治体によっては配布時に名前や住所を確認するアンケートを実施するなどの対策を講じていますが、希望者が殺到するため、過去にカードを受け取ったかどうかの確認が難しいという問題もあります。
さらに、転売目的の人々が集まることで、地域の観光促進の目的が損なわれているという声も上がっています。自治体は「1人1枚」「郵送不可」といったルールを設けているものの、転売を完全に防ぐことは難しい状況です
今後は、QRコードの導入やデジタル版のマンホールカードの発行など、新たな解決策が求められています。
自治体はデジタル版の導入や事前予約制の検討など、新たな解決策を模索しています。これらの取り組みが成功すれば、正規のコレクターが確実にカードを入手できる環境が整うかもしれません。
自治体はこの転売問題に対して対策を講じていますが、効果的な解決策は見つかっていないのが現状です。
例えば、転売を禁止する旨を明記したり、配布方法を見直すなどの取り組みが行われていますが、依然として転売は続いています。
インターネットミームとして世界一有名な柴犬のかぼすちゃん。佐倉ふるさと公園の風車の近くにモニュメントが作られて、マンホールカードも手に入れることが出来た。
— かつて敗れていったツンデレ系サブヒロイン (@wak) January 19, 2025
何回見ても味わい深い表情で、ソファーの近くには猫もいて一匹じゃないのが、今でも佐倉で愛されていることを感じて良かったなー。 pic.twitter.com/fi0oqeGBdS
世間の反応は?
マンホールカードに価値が付く、本当に訪れてカードを手にしているかた、また趣味で集めている方、様々な意見があるようです。
昔は(今も好きな人はやってると思うけど)切手収集という趣味があった。実用としては額面以上の価値は無いけど、マニアの間では高値で取引されるとか。 無料で配布してるものを高値で転売と聞くと、良い気持ちはしないし、こんなのわざわざお金出して買いたいとも思わないけど、マニアには価値があるのでしょう。
わざわざ現地まで貰いに行く手間と交通費を考えたら買った方が安いし合理的と言えば合理的かも知れない。 ただ、記事に書いてあるような、あからさまな転売屋のネタにされてるかと思うと、自分の大切にしてる物を汚されているようで不愉快になる。
市内を観光してもらうために配ってるものなら転売されようが市内に足を運んでくれてる人がいる時点で成功なのでは? なんでもそうですが基本的に需要と供給が釣り合ってなければ物は価値が高くなるか安くなるかです。確かに転売目的で何枚も仕入れるというので手に入らない人が続出するという状況は避けなければなりませんが、あとは価値が出るか出ないかは市場が決めることでどうしようもない気がします。
かなりの高額で買う人がいるということは自治体がそのぐらい高額な値段で販売しても買う人がいるということ。もう無料で配るのはやめて数量限定で販売して稼ぎまくって自治体の収入にした方が良いのでは。もちろん税金で作ったものだから住人に恩恵があるようにして
やはり転売をよく思われてない方や、転売はしかたない、販売してみたらどうかなどいろんな意見があるようです。
まとめ
マンホールカードの転売問題は、地域の文化や観光資源を守るために解決が求められています。
自治体や関係者は、転売を防ぐための新たな方策を模索し続けていますが、現時点では依然として課題が残っています。
また、自治体によっては配布時に名前や住所を確認するアンケートを実施するなどの対策を講じていますが、希望者が殺到するため、過去にカードを受け取ったかどうかの確認が難しいという問題もあります。
転売行為は正規のコレクターや地域住民がカードを入手する機会を奪うことになります。
自治体が無料で配布しているにもかかわらず、転売ヤーが「変装リピート受け取り」や代理受け取りを行うことで、正規の受け取りが困難になっています。
このため、地域振興の目的が損なわれ、観光客や地域住民の参加意欲が低下する可能性があります。
さらに、自治体は転売対策として、配布ルールの厳格化や、転売を防ぐための啓発活動を行っていますが、効果的な対策が難しい状況です。これにより、地域の資源が転売対策に費やされることになり、他の地域振興活動に影響を及ぼす可能性があります。
このように、マンホールカードの転売増加は地域社会に対して多方面にわたる影響を及ぼしており、自治体やコレクター、地域住民の間での対策が求められています。
このように、マンホールカードの転売問題は、地域振興やコレクターの楽しみを脅かす要因となっており、解決が求められています。